ブラックバイトとは
学生の本文は学業です。授業やサークル活動以外の空き時間をアルバイトが一般的でしたが、それは過去の話。現状は学費や生活費のためにアルバイトをする学生が多いのが実態です。
そのような学生に対して、正社員のように働かせることにより学業に支障をきたすケースが増えています。
ブラックバイトとは学生が学生らしい生活を送れなくなってしまうアルバイトです。
労働基準法を違反しているケースも多く、サービス残業やパワハラ・セクハラなどの被害を受けています。
他にもよくある事例として、
- バイトを辞めさせてくれない
- 長時間労働
- 無理に働かせるシフトの強要
- 罰金やノルマ未達の場合、商品の買い取りを迫られる
などがあります。
ブラックバイトを引き起こす原因
ブラックバイトを引き起こしているのは、アルバイトやパート、派遣など非正規雇用に頼る会社が増えてきたことが関係しています。
今までは正社員が対応していた責任の重い仕事を、人件費を削減するためアルバイトにも同等の責任を負わせるようになりました。
「アルバイトの○○さんがいないと回らない」となり、学生に対して学業よりもアルバイトを優先すべきと押しつけてしまうことになります。
現在の日本で非正規雇用者は2,000万人を超え、全体の約4割といわれ、増加する傾向にあります。
雇用者側も非正規雇用者を重要な労働力と考えています。
また、学費の値上がりや経済的な事情により、アルバイトを簡単に辞められない事情があるのも問題です。
アルバイトで学費を自分で支払っていた学生もいましたが、急激な学費の値上がりにより難しくなっています。
大学へ奨学金を借りて進学するのが実情で、その負担も大きくなっています。
このように、お金が必要でアルバイトを続ける必要のある学生がブラックバイトに陥ってしまうのです。
ブラックバイトから身を守る方法
ブラックバイトに陥ってしまうと、学業だけではなく生活にも支障をきたすようになります。
人手不足の場合、必要な人員を雇いシフト調整をするのは雇用側の責任です。
就職に影響する、損害賠償を要求すると脅して辞めさせないのは、無効になります。
自分のアルバイト先がブラックバイトではないか見極めましょう。
そのためには、労働基準法についての知識をつけておくと予防策になります。
また問題が発生した場合、一人で悩まずに専門的な知識を持つ公的機関や、労働組合・ユニオンに相談すると解決につながるでしょう。